映画『ねことじいちゃん』は岩合光昭ワールド全開! ほっこり間違いなしだから猫飼いは観て!

猫好きさんにおすすめしたい映画があるニャ

猫と暮らすようになって、猫にまつわるエッセイ、マンガなど、さまざまな媒体に興味を持つようになりました。そんななか、大好きなマンガが実写化されることに! その映画とは……『ねことじいちゃん』です! もう、これは観に行かないわけにはいかない!

猫好き、映画『ねことじいちゃん』を観る

猫好きであれば外せないでしょ!……ということで、2月22日の猫の日に公開された、映画『ねことじいちゃん』を観に行ってきました。この映画は同名の漫画を実写化したものです。それだけでも話題性は充分ですが、さらに話題をかっさらったのが監督が岩合光昭さんだということ! 岩合さんの初の監督作品なのです。岩合さんといえば、ご存じの方が非常に多いと思いますが、有名な動物写真家さんです。NHKの『岩合光昭の世界ネコ歩き』のファンの方も多いのではないでしょうか。


この優しい表情をされていらっしゃる方が岩合光昭さんです。猫の目線に立って、猫の撮影をする方でも有名です。普段読んでいる猫漫画が実写化されるだけでも観に行く理由になりますが、監督が岩合光昭さんであれば、行かない理由はありません!! 余談ですが、映画は2月22日の猫の日に公開されたのですが、岩合さんが意図的に合わせた公開日だったそうです。さすが岩合さん……! 猫愛に溢れていますね。

映画『ねことじいちゃん』のあらすじ・キャスト

映画『ねことじいちゃん』をご存じない方もいるかと思いますので、簡単にあらすじとキャストをご紹介したいと思います。

映画『ねことじいちゃん』のあらすじ

あらすじ

2年前に妻に先立たれ、飼い猫のタマと暮らす大吉、70歳。毎朝の日課はタマとの散歩、趣味は亡き妻の残した料理レシピノートを完成させること。島にカフェを開いた若い女性・美智子に料理を教わったり、幼なじみの巌や気心知れた友人たちとのんびり毎日を過ごしている。しかし友人の死や大吉自身もいままでにない体の不調を覚え、穏やかな日々に変化が訪れはじめた矢先、タマが姿を消して――。
一人と一匹、生まれ育ったこの島で、共に豊かに生きるために下した人生の選択とは――?
出典:映画『ねことじいちゃん』公式サイト

原作はイラストレーターのねこまきさんが書かれている同名の漫画が原作になっています。漫画では、大吉さんをはじめとする登場人物は非常に優しいタッチで描かれて、個人的にイラストのファンでもあります。漫画も読んでいるだけでとても癒やされてほっこりします。

映画『ねことじいちゃん』のキャスト

原作のほっこりする世界観を実写でどのように再現するのか? 主役の大吉さんは落語家の立川志の輔さん! 周りを固められているのも豪華なキャストの方たちです!

登場人物

大吉:立川志の輔
タマ:ベーコン
美智子:柴咲コウ
若村健太郎:柄本佑
サチ:銀粉蝶
剛:山中崇
内村聡:葉山奨之
よしえ:田中裕子
巌:小林薫

主演の立川志の輔さんは『ねことじいちゃん』で初めて主演をつとめたことでも話題になりました。実写化にあたり、監督の岩合さんご自身が大吉役は立川志の輔さんしか考えられなかったようで、直接オファーをされたのだとか。一度は志の輔さんに断られたようですが、何度か話し合いをされて、志の輔さんもオファーを受けてくださったようです。さらに、映画オリジナルキャラの美智子は猫好きの芸能人で有名な柴崎コウさんが演じていらっしゃいますが、柴崎さんも岩合さんからのオファーで引き受けたようです。有名女優の首を縦に振らせる、岩合さん、さすがですね。

https://twitter.com/NFB_official_/status/1098890166024847360

映画『ねことじいちゃん』の感想

ほっこり。
ほのぼの。

岩合さんの世界観がしっかり詰まった映画でした。観終わったあとに感じるほっこり感。ほっこり、ほのぼの、そこにあるのは、いつもと変わらない日常。ただ、その日常がどれほど貴重であるかということを映画を通して改めて考えさせられました。そして、ひとりでは生きていけないということ。じゃあ、自分は人とどのような繋がりをつくっていくのかも約2時間の映画の間に考えさせられました。人として、もっとしっかりせねばあかんなと思わされました。

漫画でもよく描かれている食事のシーン。映画でも食のシーンがとても丁寧に大切に描かれています。ねこまきさんが自ら描かれたレシピノートも映画中に出て来ますが、あたたかい色味のレシピノートで「さすが」の一言です。

猫はさまざまなシーンでたくさん出てきます。場面に応じてしっかり演技(?)している猫ちゃんたちの賢いこと! 猫好きにはたまらないです。猫が可愛すぎました。この映画に我が家の猫が出たらどうだっただろうと、つい考えてしまいましたが、我が家の猫はあんな賢くカメラの前におさまっていられないだろうなと思うと、映画に出ていた猫ちゃんたちは本当にすごいなーと感心しました。

猫を見てほっこり、料理を見てもほっこり、人と人との関わりを見てほっこり。ほっこりのオンパレードです! 猫好き、岩合さんファンの方だけでなく、ちょっと癒やされたいな、と思っている人にもぜひ観ていただきたい映画です! ちなみに、映画と同名の写真集も発売されています。この写真集、なんと、まさかの、岩合さん自らが撮影に参加した猫を撮ったものをまとめた写真集です!! 表紙は映画の猫主演も務めた、たまことベーコンです。かわいいー。

迷わず購入しました。ページをめくるたびに癒やされます……。写真集をみるだけでも映画のワンシーンを思い出すことができますし、岩合さんの世界観を感じる写真集になっています。

映画『ねことじいちゃん』のパンフレットが面白い

普段映画を観ても、パンフレットは購入しない派なのですが、今回は猫×岩合さんということで、迷わずパンフレットを購入。岩合さんの映画初監督への想いなども語られているので買って正解だったのですが、注目はパンフレットの表紙です。

映画『ねことじいちゃん』は岩合光昭ワールド全開! ほっこり間違いなしだから猫飼いは観て!

可愛らしいピンクの表紙の真ん中に猫の顔があるパンフレットなのですが、このパンフレットの猫の顔部分、実は猫の顔の形にくり抜かれているのです。つまり、こういうことができるわけです。

猫の顔を当てはめることができるんです。岩合さんの家の玉三郎くん、かわいくおさまっていますね。我が家の猫の場合はどうでしょうか。早速、我が家でもパンフレットのくりぬき部分に顔を当てはめてみました!

映画『ねことじいちゃん』は岩合光昭ワールド全開! ほっこり間違いなしだから猫飼いは観て!

わ〜〜…怒ってる〜〜〜。岩合さんのお家の玉三郎くんの写真と大違い〜〜。ちゃんといつもの表情でいてくれたら絶対可愛いのに、被り物といい、こういう写真は我が家のお猫様は本当にダメですねぇ……。でも、このパンフレットのくり抜きデザインが可愛いから、またはめこんで撮ってしまいそうです。

ちなみに、岩合さんのおうちのタマちゃんはすっかり大きくなりました! 映像の中からも岩合さんの猫への愛が伝わる『ねことじいちゃん』、猫好きの方にも、癒しを求めている方にもオススメの映画ですよー!