[子猫のご飯]キャットフードはふやかして! ひと手間が必要な理由を猫飼いがレクチャー

[子猫のご飯]キャットフードはふやかして! ひと手間が必要な理由を猫飼いがレクチャー

僕たちが子猫のときのご飯はひと工夫してほしいニャ

猫を迎え入れるときに、猫飼い初心者が慣れるまで大変だったのが猫のご飯でした。猫に関する知識が本当に皆無だったため、何をあげたらよくて、何をあげたらダメなのかすら知らない状態でした。お世話になった優しいブリーダーさんに猫のご飯について教えてもらい、子猫時代を乗り切ることができました。猫が子猫のときには、ご飯にひと手間かける必要があるんですよ。ご存じない方もいるかもしれないので、我が家の記録として残しておきたいと思います。

【猫飼い初心者の疑問】子猫のご飯は何をあげたらいいの?

[子猫のご飯]キャットフードはふやかして! ひと手間が必要な理由を猫飼いがレクチャー

キャットフードはたくさんあります!!

人生で初めて猫を迎えることになり、悩んだことのひとつが猫のご飯でした。人間にとって食事が大事なことであるように、猫にとっても食事が大事であることは間違いない。でも、どんなものが適しているのか、知識がないからわからない。ネットを少し探すだけでも「こんなに種類があるの!? どれがいいの!?」と思うほど、たくさんの種類があります。当時は猫の知識がまったくなかったこともあり、探せば探すほど、どんなことを基準にしてご飯を選べばいいのかわからなくなりました。困った猫飼いを助けてくれたのは、ブリーダーさんでした。お世話になったブリーダーさんは、とても猫愛に溢れている本当に素敵な方で、さらに猫のことを知り尽くした猫マスターのような方で、何も知らない初心者猫飼いに親切にさまざまなことを教えてくれました。ブリーダーさんは猫のご飯についても助言をしてくれ、主に大事なことは以下の3つのことでした。

  • 猫のご飯を突然変えるのは好ましくない
  • 子猫はからだが成長しきっていないため食べやすくする
  • ご飯を変える場合は新旧のご飯を混ぜながら比率を変える

では、ここから理由をそれぞれ説明していきますね。



猫のご飯を突然変えるのがよくないのはなぜ?

猫は繊細な生き物のため、なんの前触れもなくフードのブランドやフレーバーを変えてしまうと、ストレスになる可能性があるとのこと。なるほど、とても納得です。そのため、我が家はブリーダーさんのお家で食べていたブランドを聞き、同じご飯を用意することにしました。ただでさえ、これまで過ごしたブリーダーさんのおうちから住居環境が変わるため、さらにご飯の種類まで変えてしまうのは、子猫にとって影響が大きいかもしれないと考えたからです。ブリーダーさんのおうちで食べていたドライフードは「ロイヤルカナン」というブランドの子猫用のものでした。



子猫にあげるドライフードはどうしてふやかすの?

子猫用のドライフードは、成猫のドライフードよりも一粒あたりのサイズが一回りくらい小さめに作られています。子猫の体型に合わせて、食べられるサイズになっているそうです。それを聞くと、“じゃあ、そのままあげていいんでしょ”って思ってしまうかもしれませんが、ちょっと待ってください! 生後3ヶ月に満たない子猫にドライフードをあげるときは、フードを水でふやかして、柔らかくしないといけません。それはなぜなのでしょうか。これにはちゃんと理由があります。

生後3ヶ月に満たない子猫はまだからだが成長しきっていません。そのため、子猫用のフードであってもふやかさずにフードをあげてしまうと、猫のからだのでフードが消化できず、下痢や嘔吐をしてしまう可能性があるからなんだそうです。人間の赤ちゃんで考えてみると、すごく納得しやすいかもしれません。人間の赤ちゃんも、産まれた当初から固形物を食べることはできませんよね? ミルクや母乳などの液体で栄養を摂りますよね。ミルクや母乳から卒業する時期になっても、最初から固い固形物を与えませんよね? 離乳食といわれる、柔らかいものから食べていきますよね。子猫も人間の赤ちゃんと同じなのです。

子猫の成長にあわせ、水の量を減らしながらフードの固さを調整していき、最終的にはふやかしていない子猫用のドライフードを食べられるようにしてあげることが飼い主さんの務めです。我が家には生後2ヶ月頃にやってきましたが、子猫用のドライフードをふやかさずに食べられるようになるまでに1ヶ月くらいかかりました。(おおよそ生後3ヶ月くらいでした。やはり生後3ヶ月に満たない子猫にはふやかしたドライフードをあげる説にすごく納得をしたものです)

ドライフードをふやかす際の注意点も書いておきたいと思います。それはこまめにフードを取り替えて、傷んだり腐らないようにすることです。特に夏場にふやかしたドライフードを与える場合は要注意です。冷房が効いた部屋でも、部屋のなかは暑くなりますから、フードを出しっぱなしにしておくと、フードが傷んでしまう可能性も否定できません。当時、共働きだったため、出勤前にふやかしたフードをあげ、完食していなくても、傷んでしまうリスクを考え、家を出る前にフードのお皿を片付けておきました。自動給餌器でふやかしたフードが出ないかな〜なんて調べたこともあるんですが、まだ自動給餌器ではそこまではできないようでした。そのうちテクノロジーが進化して出てくる可能性もあるかもしれませんよね。

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ようやく100%カリカリデビューしたての頃の猫

ふやかしていない、カリカリした状態のドライフードを食べられるようになった時は成長を感じて、感動したものです。

【失敗から学んだ教訓】ドライフードはこまめに買いましょう!

では最後におまけとして、我が家の失敗談をお伝えしておきたいと思います。最近のドライフードの多くは大容量のお得サイズも売られています。キロ単位で計算すると、1キロより2キロの方がお得なものがほとんどなんですよね。節約できるところは節約したい……。その気持ち、わかりますよ。ものすごく、わかります。でもね、大容量サイズを注文しようとしている方は……気をつけてください!!

当時、安さに惹かれ、ネットで大容量サイズのドライフードを注文した飼い主。数日後、宅急便のお兄さんが配達にきてくれました。お兄さんが少し重そうに運んできただけでなく、ダンボールのサイズが見たことがない大きさである事に気がつきます。不思議に思いながら荷物を受け取り、開封。そこには衝撃の光景が広がりました。

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10キロがどれくらいかわからずに注文した結果、とんでもない大きさのフードが来てしまった

よく確認しないまま10キロサイズのフードを注文していたようです……。とんでもない失態を犯してしまいました。10キロのフードの消化は大変なうえに、開封後はどうしても酸化が進んでしまうため、風味が落ちてしまいます。

この失敗を経験してから、フードはキロあたりの値段が割高に感じてもこまめに1キロサイズを買うようになりました。失敗からの学びは大きいですね。猫を飼っていらっしゃるみなさま、これから飼おうとしている皆さま、多頭飼いでないのであれば、猫のフードは最大でも2キロまでがよろしいかと思います。値段を考えると、つい大容量を買いたくなってしまいがちですが、猫にとって大事なフードは値段だけでなく、鮮度も大切ですよ!