猫
猫と一緒に“賃貸物件”に暮らしているという方は多いでしょう。最近だと、猫と一緒に暮らせる“猫物件”なるものも認知されつつありますが、多くの方がいわゆる“普通の賃貸物件”にお住まいだと思います。賃貸物件は気軽に住み替えができて便利な反面、部屋の中を穴をあけたりして傷つけることができないため(修理費用払えばできるのかもしれないですが、やりたくないですよね)なかなか思い通りの部屋にならないことも事実です。
それでもできる限り、猫に快適な室内生活を送ってほしいと願う猫飼いは、家の中にさまざまな工夫を実践しています。どんな工夫をしているのか、紹介していきたいと思います。
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猫にとって快適な部屋づくりを実践しよう
まず、猫にとって快適な部屋づくりとはどんなものなのでしょうか? 猫と6年暮らした猫飼いが考えついた“猫にとって快適な部屋づくり”とは、以下の条件が揃っていることだと考えました。
- 上下に移動できる空間があること
- 隠れたり静かに過ごせる空間があること
- ひとりで遊べること
もちろん、この条件がすべての猫ちゃんに当てはまるとは限りませんが、大きく外れてもいないような気もしています。では、上記の3つの条件を満たすために、どんな部屋づくりをしているのかを実際にみていきましょう。
上下に移動できる空間があること
家の中で暮らしてる猫は運動不足になりがちだといわれています。どこでも駆け回ることができる外の世界と違って、家の中だと動き回れる場所にも限界はありますし、確かにそうなのかもしれません。さらに、ひとり暮らし用の賃貸物件の多くは1Kの間取り。その間取りで猫と一緒に暮らすとなると、猫が部屋の中で行き来できる場所はもっと限られてくるでしょう。
そこで注目したいのが、上下に移動できる空間をつくること。我が家でも意識していることです。猫が部屋の平面部分だけでなく、上下運動できる場所に移動することで猫の運動量を増やす目的もあります。あとは、猫は高いところが好きといわれているので、その点でも意識しています。
「上下に移動させるなんて難しいよ」って思う方もいるかもしれませんが、家具の配置を少し意識するだけで、意外と簡単に空間が出来上がります。例えば、キッチンに食器棚を置かれているご家庭は、食器棚を使って上下運動できる空間をつくれそうです。
食器棚の上に電子レンジを置きます。まず、これだけでも食器棚→電子レンジに移動する導線をつくることができます。
その隣に、冷蔵庫など高さのあるもの配置すると、食器棚→電子レンジ→冷蔵庫→食器棚の上という上下運動の導線ができました。
そして、よく冷蔵庫や食器棚の上から人間のことを見守ってくれています(笑)。平和に暮らせているのは、見守ってくれているお猫様のおかげであることは間違いなさそうです。
他にも、ちょうど棚を買い直したいと思っていたときに「これは猫にもいいかもしれない」と思った棚を配置してみたこともありました。
これはお猫様的にあんまり……だったようで上下運動をする様子がないため、主に人間メインで使っていますが、こんなふうに「猫にも使えるかも」と思って家具を探すのもいいかもしれません。
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あまりにも猫ファーストになりすぎると、人間的に使い勝手が悪くなる場合もありますので、適度なバランスも忘れずに。
一人暮らしの方でも取り入れやすいのは、テレビボードの高さを利用して上下運動を意識してみるのもおすすめです。
テレビボードを置いている場所の上に小窓がついているのですが、テレビボードから小窓に移動ができるようにしています。一人暮らしの家で小窓がないという方は、テレビボード→パソコンデスクとか、テレビボード→ドレッサーとか、家具と家具を近くに置いてみると、上下の空間ができるかと思います。壁に穴をあけなくても、工夫次第で上下空間をつくることができるので、家にある家具で考えてみてくださいね。
家具では上下の空間がどうにもならないよ……という方は、キャットタワーなどを置くことをおすすめします! キャットタワーの素晴らしさは、別の記事で熱弁しています。
キャットタワーは絶対買うべきな猫グッズ! おすすめのポイントや猫の反応をレポート
キャットタワーは本当にデザインも値段もバリエーションもピンキリです。おすすめは地面と天井でキャットタワーを支える突っ張りタイプです。地面と天井までの高さで、猫が上下で遊べるようになりますよ〜!
キャットタワーといえば、DIYで自家製のキャットタワーをつくろうと目論んでいるのですが、なかなか重い腰があがらず着手できていません。
隠れたり静かに過ごせる空間があること
部屋中を駆け回っていたかと思うと、急に電池が切れたかのようにおとなしくなる猫。部屋の隅で佇んでいたり、クローゼットの奥に隠れて爆睡したり……。猫にとって上下運動できる空間も必要ですが、静かに過ごせる空間も必要なのかと思いました。
猫ちぐらを置いてみるだけでも、猫にとってはリラックスできる空間になるかもしれません。中でくつろいで爆睡しています。
今は猫ちぐらもネットでリーズナブルに手に入るようになっているので、気に入りそうなデザインを選んであげてもいいかもしれませんね。
猫のからだにフィットしそうな入れ物を置いておくと、その中で丸まって寝たりします。入れ物をクローゼットに移動させると、移動された入れ物を追ってクローゼットの中で一休みしている場合もあります。
物を利用しなくても、猫が静かに過ごせる空間を作ることができます。例えば、クローゼットの奥に猫が入れそうな隙間をつくってみましょう。不思議とその場所を猫自身が見つけるんですよね。“あれ? 猫がいないな”と思って部屋中を探すと、隙間を見つけたようでくつろいでいることもしばしば。かくれんぼみたいでかわいいですよ。笑
ひとりで遊べること
24時間人間が猫と一緒にいてあげられればよいですが、仕事や外出もあってずっと一緒にいてあげることはできません。猫がひとりで過ごす時間もなるべくストレスがないように、ひとりでも退屈しない部屋づくりを心がけています。例えば、おもちゃを置いておく。
人間不在時に遊んでいるらしく、帰ってくるとおもちゃが家を出たときと違う場所に置かれていたりします。どんな遊び方をしていたのか気になりますが、なにか遊んでいた模様。
とんぼのおもちゃは壁から糸で吊るして、人間がいないときでも猫がとんぼをチョンチョンして遊べるようにしています。賃貸物件によっては、室内で洗濯竿をかける棒のようなものがついていますよね? それを利用して、とんぼのおもちゃを吊るしています。
他にも爪研ぎもできて、ここで休むこともできるカリカリーナも大活躍です。猫にとって本当にお気に入りの場所のようで、人間が外から帰ったときもカリカリーナの上で爆睡していることが多くなり、お迎えに来てくれなくなりました(笑)。それだけ気に入ってくれているのは嬉しいですけどね。
猫がひとりで遊ぶ環境をつくるときに、一番気をつけなくてはならないのが、誤飲や怪我をするリスクがあるものを置いて不在にしないこと。当たり前のことですが、猫って意外なものまで口にするので本当に注意が必要です。
猫がどれだけ快適に思ってくれているかはわかりませんが、賃貸物件であってもいろいろと工夫をすれば、高さをつくることができたりします。この記事を読んで、ご自身の家にある家具などで工夫ができないか考えるキッカケになれば嬉しいです。