猫と暮らすと生活費はいくらかかるの? 1ヶ月の支出を項目ごとにまとめてみた!!

僕たちと暮らすといくらかかるのかニャ

猫との暮らし。そこには、一緒に暮らすまで想像もできなかった幸せが待っています。ある日、動物との生活に興味がありそうな友人に猫との暮らしを勧めてみると“お金がかかるから無理”と返事が。いくらかかると思っているのかと聞いてみると、人間だけの暮らしにプラスして5万円ぐらいの生活費がかかると思っているようでした。もちろん、愛猫にお金をかけようと思えばいくらでもかけることはできるけど、実際のところ、そんなにかかってはいないのです。

では、どんなものにいくらお金がかかっているのか? 猫と暮らし始めて7年目の猫飼いが支出をまとめてみることにします。

猫との暮らしにかかる費用をまとめてみよう

猫との暮らす上で、どんなものにお金がかかるのでしょうか。まずは毎月必ず費用がかかるものを挙げていきましょう。

猫との暮らしで毎月かかる支出
□ご飯代
□トイレの砂やシート代
□保険代(加入している場合)
□家賃(賃貸の場合)

実際に羅列してみて“あれ、これだけだっけ……?”と思いました(笑)。こうやって文字にしてみると、改めて実感しますがマストで必要なものって、実はそんなに多くはありません。では、毎月かかるわけではないけど、ときどき必要になる支出はどんなものがあるのでしょうか。

猫との暮らしでときどきかかる支出
□おもちゃ・インテリア代
□病院代

“あれ……。ときどきかかる支出もこれだけでいいんだっけ……?”と、猫飼いも不安になる項目の少なさです(笑)。本当にこれだけでいいのか、何度も何度も頭で考えてみましたが、多分これぐらいです。

では、ここからそれぞれの項目がどれくらいお金がかかるのかをみていきたいと思います。

【毎月かかる】猫の支出 1:ご飯代

猫のご飯は、どのご飯を選ぶかで値段が大きく変わってくるので、飼い主さんの意向によるところも大きいと思います。1kgのキャットフードがワンコインで買えるものもあれば、5000円以上かかることもあります。ご飯代にお金をかけたくないということであれば、主成分が穀類のご飯を選べば月に1000円もかからないかもしれません。

ただ、安いご飯が猫にとっていいかは別問題です。猫は肉食動物の生き物です。値段の安いキャットフードの多くは主成分が穀類です。肉食の猫にとって、穀類の消化があまり得意ではないそうです。値段が安いからといって、消化が不得意な成分がメインのご飯を与え続けるのが正解なのかどうかは、飼い主さんご自身で考えてみる必要はあるかもしれません。

我が家の場合、人間も猫も栄養は食べ物から摂るもの、と考えているため、ご飯代は捻出すると決めています。肉より魚の方が好みのようなので、選ぶフレーバーは魚系がメインですが、穀物が使われていないグルテンフリーのキャットフードを選んでいます。猫が1日にどれくらいの量を食べるかにもよりますが、グルテンフリーのキャットフードを選ぶと、月に大体1500円くらいはかかるかと思います。素材のいいやつを……など吟味していくと、月5000円近くかかる場合もあるでしょう。高すぎず、栄養素の高そうなものをと吟味して、今はワイルドレシピのサーモン味を食べています。

うちの猫はご飯にがっつくタイプではなく、食が細いので月に食べるキャットフード(カリカリのドライフード)は1kg〜1.5kgいかないぐらいです。ご飯が大好きな猫ちゃんと暮らしている場合はもう少し消費するのかもしれません。

結論
穀物が主成分のものであれば月500円〜
グルテンフリーのキャットフードなら月2000円〜

【毎月かかる】猫の支出 2:トイレの砂やシート代

完全室内飼いの猫であれば、猫のトイレの砂やシート代にもお金がかかります。多くの猫飼いさんは2層式になっているシステムトイレをお使いかと思うので、システムトイレを使っている前提で考えていきましょう。

トイレの砂はいろいろと種類がありますが、大体1袋500〜800円くらいで買えるイメージです。消臭機能付きなど、付帯効果のある砂を選ぶとお値段は上がります。シートも10枚入りで700〜1,000円くらいでしょうか。

我が家はシステムトイレを使っています。ただ、砂はシステムトイレ専用のものではなくトイレに流せる砂を使用しているため、砂の消費はシステムトイレ専用ものを使っているご家庭より多いかもしれません。シートは消臭&抗菌の効果がある使用しています。

砂は少なくなるたびに補充し、シートも吸う場所がなくなったときに交換します。砂はだいたい1ヶ月に1袋ぐらい、シートは2〜3週間に1回ぐらいでどうにかなっています。本来おしっこ用のシートは週に1回交換とされているのですが、我が家は砂がおしっこを吸収し、トイレに捨てることができるタイプを使っています。そのためシート部分に落ちるおしっこの量が少なく済むため(砂がおしっこを吸収してくれるから)、おしっこ用シートの交換頻度は通常より少ないのです。10枚入りのシートを買ったとしても、月2枚ほどしか使わない計算です。ただ、システムトイレを本来の正しい使い方にしていた場合、週1回でシートを交換しないといけないので、月4枚ほど必要になるということです。

言わずもがなですが砂もシートもまとめ買いしたほうがお得です。シートは置き場所に困ることも少ないですが、砂は場所をとってしまうため、まとめ買いがお得とわかっていても、なかなか購入できないご家庭もあるかと思いますが……。

結論
トイレの砂は月500円〜
シートは月280円〜

【毎月かかる】猫の支出 3:保険代(加入している場合)

ペット保険を加入するかどうかは飼い主さんの意向が大きく反映されるところだと思うので、入られてないご家庭も多いかと思います。我が家は子猫時代に通院した際の医療費にインパクトがあったため、安心料を払うという意味で加入しています。

3歳ぐらいまでは“カフェのコーヒーを2〜3杯我慢すれば払える”保険料でしたが、人間と同じで年齢が上がるにつれて保険料もじわじわと増加。猫は2023年2月現在で6歳ですが、猫の保険料は月額で2,000円ちょっとでしょうか。年間で考えると25,000円以上払っている計算なので、じわじわと家計に負担が出てくる金額……。この先、猫の年齢が上がるにつれて保険料も高くなるため、家計への負担額もますます増えます。ですが、この先、猫の年齢が上がるにつれて病気のリスクも高まるため、やめるという選択肢もなかなか取りづらい。個人的主観になりますが猫の保険、一度入ってしまうとなかなかやめにくいものかもしれません。

結論
子猫時代は月1,000円未満
月齢があがるにつれて増加

【毎月かかる】猫の支出 4:家賃

賃貸に住んでいる方は毎月かかってくるのが家賃。賃貸になると、ペット可の物件自体がなかなか見つからないということもありますが、運良く見つかったとしても、家賃は相場より高いイメージです。住んでいるエリアによって、家賃相場が大きく異なるため、一概に○○円上がります!と断定はできません。

関東で暮らす我が家も同じエリアで比較した場合、広さや間取りや室内設備が同じくらいのグレードでペット可物件と不可物件の家賃を比べると5,000〜15,000円くらい差がある印象ですが、これは関東近郊に限った話なのかもしれません。気になった方は、ご自身がお住まいのエリアで調べてみてくださいね〜。

結論
住んでいるエリアの同ランクの家よりは高くなるがペット可物件の方が高い場所が多い
(東京近郊で5,000〜15,000円くらいの差)

【時々かかる】猫の支出 1:おもちゃ・インテリア代

猫のおもちゃやインテリア。必要ないものといえば、そうかもしれません。“猫のおもちゃにお金を使いません”という方であれば、お金を一切かけずに済むこともできるでしょう。ですが、猫と暮らしていると、どうしても欲しくなるんです!!(笑)。猫と暮らし始めた頃は、毎月何かしら理由をつけて1,000〜5,000円分ぐらいおもちゃを買っていた時期もあります。今は猫の好みなどもわかってきたので散財はしませんが、何かいいものはないかと情報は仕入れるようにしています。

なかでも猫と暮らすうえで一番最初に思い浮かぶあったほうがいいなと思うものは爪研ぎです。猫は爪を研ぐ習性がある動物です。我が家の猫も1日何回爪研いでるんだっていうぐらい、爪研ぎをしています。安い爪研ぎでいいなら1,000円もしないで購入することができますが、耐久性はイマイチ。おそらく数ヶ月でボロボロになってしまうと思うのでその都度買い直さないといけないでしょう。我が家は爪研ぎは奮発し、猫好き界隈で話題のカリカリーナを使っていますが、耐久性、デザインともに申し分ありません。値段は物申したい価格設定ですが(笑)、このクオリティならば仕方ないと思えます。

置けるスペースがあるならキャットタワーなど、猫が上下運動できるものも置いてあげると、室内で暮らす猫の運動不足解消になるのでいいですね。キャットタワーも値段やサイズはピンキリです。高いものだと10,000円を超えるものもありますが、頻繁に買い換えるものではないので奮発もありだと思います!

大奮発したキャットタワーの1階でくつろぐ猫

購入しては失敗した時期を経て、気付かされたことは「人間目線ではなく猫目線で選ぶ」ことでしょうか。“このおもちゃで面白い写真が撮れるかもしれない”、“SNS映えするかもしれない”、“このデザインが可愛いから使ってほしい”など、人間が邪な気持ちを持って選んだおもちゃは見透かされるのか、まったく遊んでもらえないという経験を何度もしました。猫が本当に喜ぶかどうか、相手の気持ちを想像して考えることが必要なんだと気付かされました。

他にも“猫のおもちゃにお金は使いたくないよ”という方もいるかもしれません。お金の使い方は人それぞれですが、猫にとっておもちゃがないというのも、さみしいかもしれないので、手作りのおもちゃで遊んでみるのもいいかもしれません。

ダンボールを置いておくだけで、猫にとっては遊び場所かも?

結論
何も買わなければ0円で済む
手を出し始めたら無限大。
一番大事なことは人間主体ではなく猫の好きそうなものかどうかで選ぶこと!

【時々かかる】猫の支出 2:病院代

猫の元気がない……、怪我をしたようだ……。猫の異変に気づいたとき、多くの方は動物病院に連れていかれると思います。我が家も、なにか気になることがあれば、すぐに病院に駆けつけるタイプの飼い主です。先日も猫のお腹にデキモノを発見し、慌てて病院へ連れて行くと、デキモノではなく、乳腺だったということもありました。このときは、治療もなかったので再診料だけですみましたが、実際に何かあった場合の病院代はお財布に直撃するインパクトがあるのも事実です。

どんな症状なのか、どんな治療をするのかで値段は大きく変わるので一概に“○○円です!”とはいえません。以前、ぶどう膜炎で病院にかかったことがあるのですが、検査や治療代でトータル3万円ほどかかりました。お友達のわんちゃんが病気の治療をしたときは、数十万円かかったと聞いたこともあります。人間同様、どんな治療をするかでも大きく治療費が変わりますし、ペット保険に加入してない場合は全額自己負担になってしまうので気をつけましょう。

結論
再診料だけなら1,000円ちょっと。
症状や治療期間によって大きく異なるが、数十万かかる場合も……

いかがでしたでしょうか。毎月かかるお金をみてどう思われたでしょうか。安いと思うのか、高いと思うのかは、読まれた方それぞれの印象だと思いますが、猫との暮らしには想像以上の幸せがあることを添えておきたいと思います。